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贖罪の奏鳴曲(しょくざいのソナタ)Amazon Prime 鑑賞記録 

久々に三上博史さんが主演されている、ドラマを観ました。
Amazon Primeがなかったら多分観なかった作品かなと思うと、AmazonPrimeに感謝ですが、非常に考えさせられる社会派ドラマでした。

 

第1話

 

贖罪の奏鳴曲はこんな人におすすめ

  • 三上博史さんが好き
  • 作品の世界に没頭したい
  • 小説を映像化した作品をみたい人

 

贖罪の奏鳴曲 概要とあらすじ

 

三上博史さんが演じる、弁護士・御子柴礼司を主人公とする物語。

製材所の社長であり、夫の人工呼吸器を故意にストップさせ殺した罪で有罪判決を受けた、妻・東條美津子の控訴裁判の国選弁護人を引き受けることから物語が始まる。勾留中の美津子の一人息子である幹也は、子供の頃、母・美津子が運転していた自動車事故が原因で半身不随、車椅子生活を余儀なくされており、父亡き後のオートメーション化された工場で働いている。

フリーのジャーナリストの加賀谷竜次が殺されて発見される。加賀谷の事件を追っていくうちに、警察は、保険金の為に夫を殺害したのでは?と東條美津子の事件に関心を寄せて居たこと、また加賀谷のPCに残っていた閲覧履歴「少年犯罪ドットコム」のページの「園部 信一郎」と弁護士・御子柴礼司が同一人物であることに気がつく。園部信一郎は、26年前、当時14歳の時に幼女殺害事件の犯人として逮捕歴があり、その事件は警察だけでなく日本を震撼させた事件であり、警察の興味を引くこととなる。

 

第1話

第1話

  • メディア: Prime Video
 

 



贖罪の奏鳴曲 感想

このドラマはWOWOWで2015年1月から2月まで全4話で放送されている。

弁護士・御子柴が弁護を担当する、東條美津子の夫殺害の控訴裁判、人工呼吸器を故意にストップさせたかの争点も気になるものの、御子柴は1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件の犯人を思わせる設定で、彼が本当に更生しているのか、どんな経緯で弁護士になったのか…ドラマの中で終始流れるベートヴェンのピアノソナタ23番「熱情」にまつわるストーリー、御子柴の医療少年院で過ごした時間、またその後の人間模様と見どころの多い作品でした。

また東條美津子の息子、幹也に自分を重ねる御子柴、彼をなんとか救いたいと思う気持ち、また幹也の母・美津子に自分の母親を重ね合わせる御子柴の心理、親子の関係についての描かれ方の視点も非常に興味深かったです。また御子柴は犯罪者でもあり、1人の子供でもあり…非常に悲しい気持ちになりました。御子柴を今も殺人者として扱い、追い詰める刑事、周りの弁護士、そして御子柴本人の精神状態。主演の三上さんの演技、刑事役のリリー・フランキーさんの演技が本物のようで、一気に見てしまいました。

私は、つい先日観たため当時の反応は分かりませんが、このドラマの放送が終わった直後の2015年6月に、何とも言えないタイミングで神戸の事件の犯人が元少年Aと名乗り、手記を発売していたんですね。

観終わった後は、しばらくこのドラマの内容について結構考えてしまいました。


原作は、中山七里さんの推理小説「御子柴礼司シリーズ」の第一作らしく、続きのシリーズがあるそうです。
キャラクターや設定が非常に深くて、考えさせられる小説で、続きも読んでみたいなと思います。


ちなみに第二作が「追憶の夜想曲ノクターン)」、第三作が「思讐の鎮魂曲(レクイエム)」第四作が「悪徳の輪舞曲(ロンド)」、第五作が「復讐の協奏曲(コンチェルト)」いずれも音楽がタイトルに入っていることもあり、それぞれでどんな曲が使われているかも楽しみですし、また、2019年にも四作目までを原作とし、要潤さん主演でドラマ化されているようなのですが、AmazonPrimeでは見つかりませんでした。

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

  • 作者:中山 七里
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 文庫
 
追憶の夜想曲 御子柴礼司 (講談社文庫)

追憶の夜想曲 御子柴礼司 (講談社文庫)

 
悪徳の輪舞曲 (講談社文庫)

悪徳の輪舞曲 (講談社文庫)

  • 作者:中山 七里
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 文庫
 
恩讐の鎮魂曲 御子柴礼司 (講談社文庫)

恩讐の鎮魂曲 御子柴礼司 (講談社文庫)

 
復讐の協奏曲 御子柴礼司

復讐の協奏曲 御子柴礼司