ロングバケーションといえば、今の40代以上のの人達なら知らない人はいないくらい有名なドラマですよね。
久しぶりに全編見直したので、感想を残しておきます。
ドラマ「ロングバケーション」がすごい理由
改めて見返して観ると、やっぱりあのドラマはすごいんですよ。
まずキャストがあの当時人気絶頂だった山口智子さんと木村拓哉さんが主演で、脇役には竹野内豊さん、稲森いずみさん、松たか子さん、りょう、豊原功補さんなど、あの時代を象徴するような豪華キャストに、主題歌は久保田利伸さんwithナオミ・キャンベルという、とにかくすごいメンバーですよね。
このメンバーでドラマを今作ろうと思っても、予算的に相当厳しいんじゃないかと思いますが(笑)、あの当時は木村拓哉さんも松たか子さんも若手といった雰囲気が残ってる年齢でしたね。
そしてドラマの中で使われてる音楽、通称・瀬名のピアノ、タイトル「Close to you」は当時みんな知ってるメロディーだった気がします。
絵になる役者と素晴らしい音楽とストーリーが揃えば、人気が出ないわけがないですね。何度も観たドラマだし、かなり古いので途中で飽きるかな?って思いながら観始めたのですが、結構忘れていたシーンも多く、最後までしっかり観ることができました。
ちなみにセナのピアノの楽譜、CD持ってました!多分、ピアノはドラマを観て思い出したのでまだ弾けるはず(笑)
ドラマ「ロングバケーション」の感想
1996年に放送された、通称・ロンバケ。
やっぱり観てると懐かしい気持ちと、自分の青春時代と被る!
あの頃のドラマは携帯とかなくて、ああやって直接会いに行ったり、家電(←いえでんと読みます)でそわそわするのが普通でしたよね。
そもそも家電って言葉も、今は「かでん」と読みますよね(笑)
山口智子さんのシャギーカット(顔や顎のラインに沿って毛先を短く切った)やプラダのサンダルとか流行った時代でした。全てが懐かしい。
主人公もみんな素直じゃなかったり、妙に浮かれてるところもあの時代っぽいと言うか…竹野内豊さんが演じている役も、あの頃はああ言う系の人達がやたらとモテた時代でした。
唯一気になった点は、瀬名が最後に挑戦するコンクールのピアノの他の候補者の演奏レベルがあれ?って感じなこと。プロデビューとか本選前に出るレベルのコンクールだったら、最後はピアノコンチェルトとかじゃないの?とツッコミたい気持ちが今更ながら。
ドラマの本筋とは全く関係ないですが。
あの時代のドラマは、やっぱり今と大きく違うなと思うのは女性の立場ですよね。あの頃の助成はまだまだ男な人に養ってもらったり、守ってもらう感じが強いですね。
南も桃ちゃん(稲森いずみさん)も自立した女性って感じの描かれ方というよりは、恋愛至上主義というか結婚したらモデルの仕事は辞めちゃうんだろうなって感じでしたし。現に南は結婚を機に事務所を退職しています。杉崎さんと一時期上手くいきそうな雰囲気になった時にも、何となく杉崎さんの子供のママになるような雰囲気でしたし、最後には瀬名に「2人で一緒にボストンに行こう」という流れになりますが、やっぱり日本に残って自分の人生や仕事を頑張るって選択肢や迷いは描かれていなかったですね。
若い時にみた大人像って意外と洗脳されやすいんですよね。私の周りも、社会に出て結婚=寿退職の流れが若い時は主流だったように思います。ここ10年くらいではないですかね?結婚しても出産しても、働き続けるのが当たり前のような風潮になってきたのは。
もちろんお相手に家族を余裕を持ってストレスなく養える経済力があれば、幸せな形として全然ありだと思いますが、そういった視点で観ても面白いドラマだったなぁと思います。
あとは山口智子さんが人気絶頂だった時だったのと、木村拓哉さんが人気が爆発する直前だった時期なので、とにかく画面の向こうからでも当時の勢いを感じるドラマでした。