少し前から気になっていたドラマ「トップリーグ」を観ました。
主演は、このブログでも感想を書いたプリズナーでも主演を務めていた玉山鉄二さんです。
ドラマ「トップリーグ」の概要
原作は相場英雄さんの同名小説「トップリーグ」。
相場英雄さん原作のドラマは社会的な問題を取り扱っているものが多いですよね。
「震える牛」や「血の轍」もドラマ化されていたと思います。
毎回テーマはシリアスですが、今回は昭和の裏金問題。
官邸の一大スキャンダルになるいわゆる「タブー」を描いた作品です。
ドラマ「トップリーグ」のあらすじ
「トップリーグ」と聞くと、ついついラグビーを彷彿させますが、ドラマの中では与党の重要なポジションにつく政治家、総理大臣や官房長官などに食い込むことのできる限られた記者という意味で使われています。
主人公の松岡直樹(玉山鉄二)は、大和新聞社で経済部に配属されていたが、政治部に異動、官房長官番記者となる。政治部の取材の方法や各新聞社が足並みを揃えている慣例を知らない松岡は、お台場で発見された古い金庫の中にあった古いお札の1億5000万円についての質問を官房長官に投げかける。いわゆる「タブー」。しかし、それが官房長官の目に止まり、とんとん拍子でトップリーグの仲間入りを果たす。
一方、現在は週刊誌の記者として活躍する松岡と同期入社だった酒井祐治(池内博之)は、以前は政治部に配属されていたが、ある日突然、新聞社を退職している。
酒井はお台場の埋立地で発見された古いお金は、昭和最大のタブーとされたいた筒美ルートの裏金ではないかと気づく。筒美ルートとは、筒美から流れていた裏金でそのことを本にしたライターはその後、謎の死を遂げるなど、いわゆるブラックボックス化していた。
酒井は真相を明らかにしようと、当時の私設秘書に取材を試みるが、その元秘書は強盗事件により不自然に殺されてしまう。
何か意図的なものを感じる酒井。そして日々政治部部長の阿久津康夫(陣内孝則)と接してるにつれ、酒井が政治部の記者を辞めた理由が気になるようになった松岡。
捜査一課の刑事とともに、情報交換をしながら危険とわかっていながらも裏取りをするために、必死に取材を続ける酒井。権力とメディアの癒着など、フィクションとは思えないリアリティで描かれています。
ドラマ「トップリーグ」を観た感想
正直、出だしはあまり面白くないなぁって思っていたのですが、1話の終わり位には続きが気になる程度に段々と面白くなってきました。
このドラマは全部で6話ですが、尻上がりに面白くなってきた感じです。
サラリーマンなら松岡の気持ちもわかるし、阿久津部長の気持ちもわかる部分があるだけに、大人の事情満載です(笑)
メディアと政治は切っても切り離せない関係にあると思いますが、このドラマの中に書かれていることは、すごくリアリティがあって何だかフィクションに思えない部分もあります。
「政治とカネ」って言葉がありますが、まさにその世界観を存分に発揮しているストーリーだなぁと思いました。
政治家の秘書や官僚の死は今の時代にも起きるニュースですが、その裏には何かあるんじゃないかとついつい勘繰ってしまいますが、トップリーグのストーリーの中にもそういった描写も多く、現実社会のニュースにも何か裏があるのかもしれませんね。
残念だったのが、最後の最期に、松岡は記者魂を取り戻し、政府が転覆するであろうブラックボックスにメスを入れようとしますが、その後のシーンが描かれていないことです。
個人的にはちゃんと記事として新聞に掲載されるところまで見たかった気持ちが強いです。
ただ、原作にはトップリーグ2があるので、もしかしたらそちらに続きが書いてあるかもしれないので、Amazonでトップリーグ2を注文しました(笑)