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尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜 観賞記録 

 

尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜 はこんな人におすすめ

  • 有名事件を模した作品が見たい
  • 感動したい
  • 心を入れ替えたい

 

尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜 概要

WOWOWで2012年10月に前後編で放送された「ドラマWスペシャル 尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~」。

1985年に、日航機墜落事故で父親を亡くした3人の息子たちに焦点を当てたドラマ。

 

後編は、平成24年度(第67回)文化庁芸術祭のテレビ・ドラマ部門で優秀賞を受賞。

 

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尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜 あらすじ

1985年8月12日に日本航空123便が墜落、犠牲者は乗員乗客520名。

この事故で親を失った息子たち、3つの家族のその後の人生が中心に描かれていたドラマ。

 

親子で歯科医院を経営していた峰岸薫(伊勢谷友介)は、父が犠牲者に。遺体の損傷が激しく、身元確認の為に歯科医が不足、現場で検視に協力する。

父は、靴と、のちに腕が発見されたのみで、その後もボランティアとして、事故現場の身元確認に奔走。

 

13歳の上杉弘樹(大人役、玉山鉄二)は、ボーイスカウトをやっていて、また隊長を務めていた父を助けようと倒れた母(石田ゆり子)の代わりに現場に向かうが、事故現場である「山に登りたい」という思いも叶わず、待機所で父が遺体となって発見される。

亡くなる直前に、機内で父が書いた遺書には、最後の最後まで子供達を案じる言葉が…。

 

9歳の小倉光太郎(大人役、松坂桃李)は、大好きな母(広末涼子)と妹を事故で失い、父(萩原聖人)と2人に。祖父母の勧めで離れて暮らすこととなるが、父は悲しみの余り深酒をするようになっていた。高校生になり同居することが叶った頃には既に父は手遅れで、最期の日々を一緒に過ごすが、大学生の時には孤独を恐れ、感情を押し殺し、うわべだけの良い人を演じるようになっていた…。

 

前編

前編

  • メディア: Prime Video
 

 

尾根のかなたに〜父と息子の日航機墜落事故〜 感想

日航機墜落事故は、私が幼稚園児の時に起きた事故で、焼けた山の斜面が上空から映されていたニュースの映像は覚えているものの、それが一体どんなニュースだったのかはあまり理解していませんでした。

 

小学生になると、毎年、夏休みに日航機墜落事故のニュースが流れる事で自然と何が起こったのか理解するようになりましたが、謎に包まれた事故当時の状況にフォーカスする読み物なども多く、また身近に被害者がいた記憶もなく、遺族の気持ちに寄り添う経験はあまりなかった気がします。

 

このドラマは、おすすめに出てきたので観てみたのですが、父親を亡くした3人の息子にフォーカスを当てていますが、共通して亡き父親の背中、成長後に「家族」というものについて考える姿が、すごく印象的でした。

 

ここに出てきた3人の人生はほんの一例であり、520名の多くの被害者のご家族には、もっともっとそれぞれのその後の人生があるのだと思いますが、前を向いて悲しみを乗り越えていく姿に涙なしでは見ることができませんでした。

昭和生まれの人ならば、多くの方が記憶しているこの事故…ドラマを通してですが、見る価値があるドラマだと思います。

 

 

 

原作

著者・門田隆将

他に、同氏には「なぜ君は絶望と闘えたのか」などのノンフィクションの著書あり。