エンタメは心の洗濯、そして栄養。

本や映画・ドラマの感想置き場💫カテゴリーは少しずつ増やしてます。

映画「予告犯」の感想。ネタバレあります。

 

 

アマゾンプライムでたまたま目にしたら、意外と面白そうだったので観てみました!

さっそく感想やあらすじをまとめます。

 

ちなみに、このブログはのちのち自分がまた同じ映画を観たくなった時、「あれ?この映画どんな内容だったけ?」という時に読み返すために書いているので、感想の視点はかなり個人的なものになっているかもしれません。

 

 

 

映画「予告犯」の原作

 

原作は筒井哲也の同名コミック「予告犯」。

ジャンプ改」で2011年から2013年まで連載され、コミックスは3巻出ているそうです。

映画もおもしろかったですが、原作は続編もあったようで、どんな感じだったのかすごく気になります!

ちなみにコミックスの表紙を見たのですが、生田斗真さんかなり原作のイメージに近いですね!

 

予告犯―THE COPYCAT― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

予告犯―THE COPYCAT― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

 

映画「予告犯」のあらすじ。ネタバレ含みます。

 

ある日、インターネット上の動画サイト(ニコニコ動画YouTubeが混ざったようなサイト)に新聞紙を目出し帽のように被った男(奥田・生田斗真)が動画を投稿する。のちに「シンブンシ」とネット上で呼ばれるようになるその男は、毎回次の犯罪予告をする事で次第に話題になっていた。

 

警視庁ではちょうどその頃、ネット犯罪を専門とするサイバー犯罪対策課が立ち上げられ、シンブンシの存在は、さっそくサイバー犯罪対策課の目に止まることとなる。

 

「シンブンシ」は食中毒者を出した食品会社、SNSで被害者の心情を踏み躙る失言をし炎上した者、どちらかといえば弱者の味方とも言える制裁を下していただけに、人々の共感や反応も大きく、徐々に「シンブンシ」の模倣犯まで始めていた。

 

サイバー犯罪対策課に所属するキャリア捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)はいち早く奥田(生田斗真)の存在に気づき…追い詰めていくが…

 

eiga.com

 

 

映画「予告犯」の感想。ネタバレ含みます。

 

 

映画全体に流れる空気が、アングラで暗いイメージなんですよね。刑事役のキャリア捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)さんが眩しいくらいに。

 

2015年に公開された映画ですが、社会の闇や弱者に焦点を当てた、良い視点の映画だと思います。生田斗真さんが演じた奥田が派遣社員として働いている時のオフィスの空気感とか、本当にリアルだと思います。
今の特に私は氷河期世代なので、社会に出た時は同年代に派遣社員になれなかった人もたくさんいたし、本当にあの頃はIT系の会社やベンチャーも多くて、今ならパワハラとかで問題になるような雰囲気の会社がたくさんありました。

 

今は社会全体が救済する方向に流れていて、NPOなど生活を補助してくれる場所も増えた気がしますが、あの頃は本当に一度レールから外れたら、社会のレールに戻るのが大変だったイメージがあります。

 

最近「子供部屋おじさん」って言葉が出てきましたが、私の少し上の世代の方は受験戦争も激しかったし、リアルに子供部屋おじさんがいます。最近になって両親が高齢化したためか、事件を起こす人の率が増えたような気もしますが。

「子供部屋おじさん」は実家や両親がいるから「子供部屋」で生活していけるけど、本当に頼れる人がいなければ誰だってゲイツやカンサイ、ノビタ、メタボが働いていたような日雇い労働者や女性だったら水商売や風俗業界に行きつくしかないかもしれない、そんな社会でしたよね。今でもそうかもしれないですが。

 

映画の前半は正直、あまり面白くなかったです。淡々と事件の予告をしてその事件を追っていくと言う流れでした。中盤からシンブンシがなぜこんな事件を起こすようになったかの背景を追うようになってから、ものすごく面白い映画でした。

 

「どんな小さなことでも人は動く、それが誰かのためになるなら」っていい言葉ですよね。それが誰かが近くの誰かに小さな幸せを分け与えるようなものだったら・・・と思わずにはいられない映画でした。

 

シンブンシの4人(ゲイツ、カンサイ、ノビタ、メタボ)の関係もいいですよね。一見、共通点のなさそうな4人が、ヒョロくんの死によって一つの目的に向かって生きていく。
ちなみにヒョロ、ネルソン・カトー・リカルテ役の子はフィリピン人の子かと思ったら日本人の役者さんだったみたいですね。

 

メタボの誕生日を祝った時の動画も、今の切り取り報道を彷彿させるというか、見ている人が勝手に思い違いをして、事実とは全く違う解釈をし事実として広まっていく・・・まさに「死人に口なし」。
普通だったら、ものすごく後味の悪い映画にもなりそうなんだけど、不思議とヒョロを入れて5人の想いを感じたからか感動できる映画でした。

 

ちなみに、原作は続編があるらしく、東山紀之さん主演でドラマ化されているようです。「予告犯 THE PAIN」はアマゾンプライムでもレンタル版で観られます。←今、物凄く観たくて、毎日クリックしようか迷っています(笑)

 

 

 

予告犯はAmazon Primeで観れます。