流星の絆 dvd DVD-BOX 二宫和也/锦户亮/戸田恵梨香 全話収録 スペシャルドラマ
ドラマ「流星の絆」を観ました。
前情報なく見たのですが、久しぶりにハマってみてしまう、いいドラマでした。
ドラマ「流星の絆」の原作
原作は東野圭吾さんの小説だそうです。
東野圭吾さんは本当、名作が多い作家さんですよね。個人的に好きな「白夜行」やガリレオシリーズの作家さんでもありますよね。
ドラマを見てから原作を調べたのですが、さすが東野圭吾さん!と妙に納得しちゃいましたが、原作とドラマで違うところがあるのか読んでみたいです。
ドラマ「流星の絆」のあらすじ
有明家の三兄妹、有明功一(二宮 和也)、有明泰輔(錦戸 亮)、有明静奈(戸田 恵梨香)の父(寺島 進)と母(りょう)は、神奈川県横須賀市にある洋食店「アリアケ」を営んでいた。
3兄妹は、母に反対されるが夜中にこっそり家を抜け出して流星群を観に出掛ける。親に気づかれないようにそうっと家に帰ると、両親が何者かにより刃物で惨殺されていた。その時、泰輔は犯人と思われる男の姿を目撃したが、事件はすぐには解決しなかった。
両親亡き後、3人は養護施設で幼少期を過ごす。未だ両親を殺した犯人が捕まっていないが、大人へと成長していた3人は、長男の功一はレストランをやりながら詐欺のストーリーを考え、泰輔と静奈が詐欺の実行役をしていた。
ある時、3人は洋食チェーン御曹司の戸神行成(要 潤)を詐欺のターゲットにする。そして泰輔は偶然見かけた彼の父親の政行(柄本 明)が、両親が惨殺された時間に家から出てきた犯人らしき人物に似ていることに気付く。そして洋食チェーンの名物料理のハヤシライスを食べた静奈は、そのハヤシライスの味が父の作ったハヤシライスの味にそっくりなことに気づき、ハヤシライスのレシピを盗むために政行が両親を殺害したのだと確信する。
すでに事件から14年が経過し時効が迫っていたものの、一向に捜査は進展せず、ただ目の前で犯人と確信する人物が登場したことにヤキモキした3人は、功一のアイディアで政行に捜査の手が伸びるよう罠を仕掛ける。
功一のプラン通りに警察の捜査が進展し、遂に政行に捜査の手が伸びるものの、昔から3人を気にかけてくれた柏原刑事(三浦 友和)は、これまで全く進展しなかった事件の証拠があまりに次々と現れる出来すぎた展開に疑問を持つようになる。また詐欺のターゲットとして近づき、途中から政行を追い詰めるために行成に近づいた静奈が、誠実な行成と接しているうちに本気で行成に恋心を寄せはじめてしまうことに気づいた功一は・・・。
ドラマ「流星の絆」の感想。ネタバレあります。
親になってからなのか、子供時代の回想シーンは何だか胸が締め付けられる作品でした。どうしても親目線で見てしまっているので、感想も少しズレてるかもです。
特に3人が流星観測から帰宅し、両親が殺害されてしまったところを発見するシーンとか、これはつらすぎる…。初めての大冒険をして帰ってきたら両親が亡くなってるとか、子供からしたら「自分たちがお母さんの言うことを聞かなかったから…」とか、無駄に自分たちを責めてしまいそうな設定ですよね。
子供達3人、特にあの頃すでに小学校高学年で色んなことを理解していた功一にとっては、その後の人生を大きく変える出来事ですよね。
泰輔や静奈は言葉は良くないけど、ちゃんと親や周りの大人の教育が受けられなかったからか、精神的に幼く、常識や社会性など少し欠落してしまっている印象がありますが、功一だけは突出して年齢よりも大人びてる感じで、どこか達観してるところがあるのも、子供の頃の経験が大きかったのかなと思わざるを得ません。
だからこそ、大きくなってからも親のように何故か近くで寄り添ってくれていた柏原刑事が、じつは犯人だったっていうのがすごく重い。もちろん終盤になるまで、柏原刑事が犯人とかノーマークなわけですが、改めて見返してみると、柏原刑事のリアクションや功一に投げかける質問だったりが、犯人だったんだなぁと思わせるものも多かったりします。
何気に主題歌「ORION」を歌う中島美嘉さんもオサギという役で出演されていますよね。
「泣いたのは僕だった」の歌詞も終盤になるとジーンと沁みてきました。彼女の高音のビブラートは、涙腺を刺激する素敵な歌声ですね。
オサギはドラマの中ではちょっとオツムの弱い不思議キャラですが、役柄の中でも無条件に功一が大好きで、歌とリンクして功一に寄り添ってくれてるみたいでした。
父を殺した犯人が捕まり、3人は過去に囚われることなく人生を歩んでいきはじめます。泰輔は詐欺をしてきたことを、自首して人生をやり直そうとしているし、静奈は行成という理解者、兄の代わりに支えてくれる人を見つけ、新しい人生を始めようとしている。では功一には何が残るのか?父の残してくれたハヤシライスのレシピはあるけれど、これも何だか過去とつながりがあって、まっさらな新しい人生のイメージでもないんですよね。でも、こんな波瀾万丈な人生を歩んできた功一を無条件に好きでいてくれるオサギがいる、そこに何だか最後に救われた気がします。
ちなみに、最後は番外編のコミカルなタッチで終わります。特に「黄色いポストイット」、主演・サギは鑑賞後が重い気持ちにならずよかったです。