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ドラゴン桜 前作と今作の違いについて考察してみた

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今シーズンから始まったドラゴン桜2、
前作も原作も好きなのですごく楽しみにしていました。

昨日も相変わらず、イライラする展開からスカッとする展開に、
やっぱり面白いなぁと思っています。

ドラゴン桜は前作も観ていましたが、
ここまで観て来て感じている事は、
関連作品ではあるもののドラマのカラーとしては
全く別物と云った
見方をしていいのかなって感じています。


どちらも楽しく観れているので大歓迎ですが、
なぜこんな風に違いがあるのか、
また違っていても楽しめるのか、
個人的に感じた事をまとめてみました。

 

 

ドラゴン桜 前作と今回の違い



前回と同様、東大受験の特別クラス(呼び方は違うけど)を
設置して、生徒を集める所、東大受験に向かって勉強をするという
大枠は変わっていません。

ただ、初回か2回目に放送された過去の教え子「米山」が受験に失敗し、
自らを切りつけるという事件があったからなのか、
今回は合格する為の勉強を詰め込むというよりも、
勉強をする事の本質や人として大切な事も、
教えようとしているような気がします。


ドラゴン桜 前作の特徴

前作が放送された当時は、2005年。
インターネットは既にありましたが、
まだまだ受験のコアな情報というのは予備校に通っていたり
身近に合格した人がいないとなかなか得る事ができなかったような気がします。


大受験の細かい情報や出題傾向、勉強の仕方、
どんな対策が必要かなどを広い層に知らしめた事で、
前作は話題性があったのかな?と思います。

現に、ドラゴン桜を観て東大受験を試みようと思った人も
少しはいたのではないでしょうか。

 

前作を代表するインパクトのある桜木のセリフ

「バカとブスこそ東大に行け!」

は、まさにそれを体現している様な気がします。

 


「自分なんて東大は無理」
「東大は特別な人が行くところ」
「東大か。。。凄いな」

と挑戦をする前に諦めているような若者や卑屈になっている
大人の考えを変える為に作られたドラマなのではないかなと思っています。

 

ドラゴン桜2の特徴


そして、今回の放送、2021年。


今では本屋さんに行けば「東大◯◯」と云った書籍が
たくさん出版されていますよね。

前回と同じ東大に入る為の勉強法にフォーカスを当ててしまう事は
新鮮味もなく、価値が余りない気がします。

それこそ、前回と同じパターンのドラマだったら
遠山の金さんみたいに、ちょっと飽きてしまって
私だったら観なかったかもしれません。

 

今回の放送の前半を観て、個人的に感じている事は
今の若い人たちは耳年増というか、
インターネットがあるからか妙に色んな事を知っていたり、
知識が豊富だったりするんですよね。

でも、情報はたくさん持っているのに、
中身が幼いというか、自分自身のことを
客観的に観れるほど大人になりきれていなかったり、
対人対応になると、頼りない言動があるような気がします。

だからこそ、東大受験に必要な情報はあえてドラマでやる必要がなくて、
「どう行動するのか」にフォーカスを当てているのかな?


若い人に対しては、学ぶ事の必要性や自分以外の世の中を知る事、
もっと周りの大人に頼る事など、
(インターネットで)知った気になってないで、
実際その世界に飛び込んだり、
親のいいなりになったりせず、自分の人生として考える、
自分から行動を起こしたりっていうメッセージが強いのかな?
って思っています。

 

最近は「オヤカク」という言葉があるように
就職に口出しをしたり、子離れのできていない親が多いと言われますが、
今期のドラマの中では大人に対しても、
子ども自身に考えさせたり、決めさせたり、
子供の事を過保護にし過ぎずに
もっと信頼、尊重しなければならないといった
メッセージが込められている気がしています。
※「オヤカク」…新卒の就活時に、内定した学生に対し、
親から承諾を得たかを確認する行為。

 

 

まとめ

 

前回は若者目線というか、高校生に気づきを与える視点を
想定されて作られたドラマのような気がしますが、
今回は大人向けというか、社会や教育、家庭など
色んな問題を複合的に取り入れている気がします。

 

自分が親になってから見ているせいもあり、
凄く面白いなぁって思っています。

じつは前回のドラマも直前の再放送でもう一度観たのですが
やっぱりこの歳になって観ると、また新たな気づきがありました。


それにしても阿部寛さん、全く変わりませんね(笑)
驚くほど年月を感じさせない見た目と演技。

阿部寛さんの他のドラマの凄く面白いのがたくさんありますが、
これでドラゴン桜も阿部さんの代名詞となりそうですね。

後半も凄く楽しみです!